- 地学
- 2015-12-24
センター試験の地学の問題を把握!【大学受験勉強理科】
大学受験勉強における理科の地学のセンター試験にはどんな問題が出題されているか知っていますか?ここでは、問題の傾向や要点を分かりやすく解説します。
試験問題の傾向と内容
第一問
第一問では、過去には天文分野が出題されていましたが、近年は固体地球分野が固定されてきているといえます。範囲としては、地震、プレート運動、地磁気と偏りの無い出題がされていますが、問われていることは基礎レベルの内容ばかりで、地学を得点源にしたい受験生はこのあたりでは満点を狙いたいところです。
また、全ての問題に言えることですが、新しい傾向の問題は皆無といってもいいので、過去問を研究することで似たような問題に出くわす可能性が高くなります。
第二問
第二問では、岩石鉱物分野について問われます。内容は、鉱物の種類、岩石名とその組成、火山の特徴、多形など、地学受験者にとっては基礎中の基礎を丸暗記すればとけるような簡単な問題が多く、完答を狙える分野です。そのため、上記の内容を完璧に暗記していない受験生は全くと言っていいほど得点は取れません。あまり難しい問題にあたらず、基礎を徹底して仕上げることがこの分野克服の最良の策と言えます。
第三問
第三問では、地質図や地球史について問われます。地質図に関しては、地質柱状図やロードマップなど、さまざまな形式が問われますが、走向や傾斜をもとに考えれば難しいものではありません。さらに、地質図といっても図そのものに関与する設問ばかりではなく、クリノメーターの使用法、化石年代など、それ単体でも解ける問題も存在するので、地質図に迷った時はこれらの設問から説くのもいいですね。地質図は慣れが重要なので、この問題ほど過去問が威力を発揮するものはないでしょう。
第四問
第四問では、A、Bの2つ、またはA〜Cの3つの問題に分かれ、前者なら大気と海洋が各一題ずつ、後者なら大気が二題海洋が一題という構成が多いです。5つの分野の中では、温暖化など近年の環境問題に大きく関わる分野であり、踏み込んだ内容が出されたり、見たことのない図・グラフを問題文を手かがりに読み解かされるなど、地学の試験の中では最難関と言えます。
大気からは基本的な大気の構成や風、熱収支などがよく出題される傾向があります。最近はあまり出されていませんが、フェーン現象や天気図についても注意が必要です。海洋分野においては海水の大循環やエルニーニョ、降水が頻出されます。
第五問
第五問では、2〜3つの分野から出題されますが、大きくは天球や太陽・惑星、HR図、銀河から出題されます。中でもHR図は図が出ないときもありますが、頻出であるので余白部分などに自分で作成できるようにしておきたいです。桁数が多く、密度や質量などが絡む問題も出題されますが、単位に気をつければそれほど難しくはないでしょう。必要とされているのは確固とした教科書の理解です。ちなみに近年、少なくとも本試験では会合周期に関する出題がないので、そろそろ要注意です。対策しておきましょう。
このように、センター試験の地学では、難問と言われるような問題は出題されていません。その代わり、全分野から出題されており、まんべんなくしっかりと基礎レベルを押さえることが重要です。
大学受験勉強法メディア編集部
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