数学
2016-1-18

できる人がやっている問題アプローチ【理系科目の分析編】

できる人には、共通してやっている問題アプローチがあります。ここでは、理系科目で有効な「分析」という問題アプローチについて紹介します。

「分析」

あなたは、初めて見るパターンの応用問題や難しい問題に対面したとき、どうアプローチするでしょうか？応用問題や難しい問題に挑戦するときに、できる人に共通して見られる問題アプローチがあります。それは、「分析」と「俯瞰」です。まずは「分析」について紹介していきます。
分析は、主に理系科目の問題アプローチとして効果的な方法です。分析するための具体的な方法には、次の４つがあります。
①具体化する
②可視化する
③結論から逆算する
④分割して考える

①具体化する

理系科目が得意な人やその応用問題が解ける人は、抽象的な概念をよく理解できています。もっとも、抽象的な概念をそのまま理解しているわけではありません。具体化してシメージしているからそ抽象的な概念を理解できるんです。
簡単な例で説明すると、力Ｆ[Ｎ]、質量ｍ[ｋｇ]、加速度ａ[m/s^2]とすると、Ｆ＝ｍａですね。Ｆ、ａ、ｍは抽象的な概念です。これを理解するためには、ｍ＝１０のとき、ａを１、２、３、４、５・・・と増やしていったときにＦがどう変化していくか見えてきます。
「そんな簡単なことやらなくてもいいよ」と思うかもしれませんが、進学校の学生は無意識にやっている理系科目の問題アプローチです。応用問題や難しい問題ほど、抽象的な概念を具体化することで理解しやすくなりますよ。

②可視化する

理系科目における関数や図形の問題では、グラフや図形をどれだけすばやく正確に描けるかが重要です。また、すでにグラフや図形が与えられている問題であっても、その中にわかる数値や式を書き込んでいくことが重要になります。
頭の中で明確にイメージできる人を除いて、目に見えない条件をグラフや図形を描いて可視化することで、問題内容が一目瞭然になります。理解度も格段に上がりますね。
理系科目である数学でも物理でも、与えられた条件、状況を図示することが、問題を解く上で重要になります。問題を見て自然にグラフや図形を描けるようになれば、応用問題や難しい問題の解答への道筋が見えてきます。

③結論から逆算する

理系科目の応用問題や難しい問題では、与えられた条件から解答の道筋をイメージすることが難しいものもあります。幾通りもの解法パターンを当てはめていくという作業では、結果、時間がかかってしまうことがあります。
そんなときには、「結論から逆算する」とう問題アプローチを行います。理系科目では「ひらめき」が大切というイメージがあると思いますが、この「ひらめき」も「結論から逆算する」ことによって生まれることが多いのです。特に、応用問題や難しい問題では、複数の段階を経て複数の解法パターンを使って解答までの道筋を作っていきますから、「結論から逆算する」ことが非常に効果的です。
例えば、図形問題で線分PQを求める場合「線分PQを求めるためには三角形ABCと三角形APQとの相似条件を使うから、線分ABを求めておく必要が有る」ということから、解答の途中に線分ABが必要であると書いておきます。つまり、前から書き始めるのではなく、解答の途中で必要になる要素を結論から逆算して書いておくことで解答の道筋が明らかになっていきます。

④分割して考える

これは、理系科目だけでなく文系科目でも効果を発揮する方法です。例えば、センター試験の国語では、選択肢自体が長い文章であることがあります。しかも、クセが強く、ひっかけの選択肢であることも多いです。そこで、選択肢自体を分割して考えます。部分ごとに本文と矛盾する箇所がないか検討し、矛盾があれば排除することができます。長い選択肢をひとまとまりで考えるとややこしくてわからなくなってしまいがちですが、分割してそれぞれ検討していくことで、内容が明確になり、間違えにくくなりますね。

いかがでしたか？すでにやっている問題アプローチでも、意識してやることで実力の伸びが大きく違うはずです。まずは、理系科目における問題アプローチの4つの分析を意識して問題に挑んでみてくださいね。

また、文系科目で有効な問題アプローチも紹介していますので、ぜひ目を通しておきましょう！

コチラ→できる人がやっている問題アプローチ【文系科目の俯瞰編】

Check

この記事を書いた人
最新の記事

大学受験勉強法メディア編集部

大学受験勉強法メディア編集部は、これまでに多くの大学受験性を指導してきた経験をもとに、効率よく、確実に点数アップできる勉強法を紹介します。

具体的には、実際に効果があった勉強法や、受験生のためになる受験に関するお役立ち情報を発信していきます。

大学受験勉強は勉強法が命です。合格を勝ち取る受験生は、結果が出る勉強法で勉強しています。

どれだけいい予備校に通っても、いい参考書を使っても、時間ばかりかかって身に付かない勉強法でやっていては、いつまでたっても結果は出ません。

今すぐ正しい勉強法を身につけて、志望校合格を勝ち取りましょう！