- 大学受験対策
- 2016-3-1
試験本番対策で本番力を鍛える!
試験本番に向けて本番力を鍛えるのに模試は最適です。ここでは、大学受験勉強の戦略として、模試についてお話しします。
模試で試験本番対策!
模試の目的といえば、自身の現在の学力を知るためとか、志望校への合格可能性判定を見るためというのが多いと思います。しかし、なによりも模試は、試験本番の緊張感や空気感を直に感じて、その環境の中で問題を解くという本番力を鍛えるのに最高のイベントです。まさに「模擬試験」ですね。ぜひ、何度も模試を受けてみてください。
ここで、模試を受ける上で注意して欲しいことがあります。それは、「どこで模試を受けるか」ということです。「どこで」じゃなくて「どんな」だろうと思うかもしれませんが、間違いなく「どこで」です。先ほども述べたように、模試で重要な一つの要素は、試験本番の緊張感や空気感の中で問題を解くことに慣れることです。
では、どこで模試を受けるのが良いのでしょうか。勘のいい受験生は気づいていますね。模試は、学外の模試会場で受けてください。学内の模試を受けても現状の学力や合格判定を確認することはできますが、緊張感や空気感が全く違います。慣れ親しんだ場所で仲のいい友達と肩を並べて模試を受けても、試験本番の緊張感や空気感を感じることはできません。
知らない会場で受けるからこそ、試験本番さながらの緊張感や空気感を感じ、プレッシャーの中で問題を解くという本番力の鍛錬ができるのです。しかも、知らない会場で行われる模試には、当然、知らない受験生も参加しています。周りの受験生が気になり、いつもと違う環境に違和感を感じつつ問題を解くのは、容易いことではありません。だからこそ、学外の模試を受けて欲しいのです。
さらに、模試は、夏休み後から少なくとも3回は受けることをオススメします。試験本番の雰囲気に慣れることが大切です。
試験本番を想定した実践練習!
試験本番は、長時間にわたる複数の試験に加え、緊張やストレスで精神的にも体力的にも想像以上の疲労を強いられます。試験本番の実戦感覚を磨くためには、試験本番と同じ時間割で実戦練習をするのが効果的です。いくら大変と分かっていても、体験し、慣れなければ、万全の調子で試験を受けることはできません。
とくに、大学受験勉強をしていると、深夜まで頑張ってしまいます。そこで、試験1ヶ月前には、試験本番と同じ時間割で本番力を鍛える練習をしましょう。もっとも、学校があると試験本番と同じにはいきません。学校がある日には、生活リズムだけでも試験当日と同じにしていきましょう。試験当日と同じ起床時間、朝家を出る前の復習、家を出る時間、試験前日と同じ就寝時間を心がけましょう。まずは、「生活リズム」です。
また、冬休みや休日には、勉強する教科と時間も試験当日の時間割に合わせて組んでいきましょう。「生活リズム」だけでなく「勉強リズム」も体に叩き込んで慣れていきましょう。
試験直前の1週間程度は、本番と同じ時間割で過去問演習をしていきましょう。もちろん、試験時間内に見直しまでやります。といっても、過去問はこれまでにやり尽くしてきているはずですから、時間内に解くのは余裕ですね。試験時間の余った時間で、過去問演習で見つかったヌケやモレの補強をしておきましょう。試験時間内は試験科目を集中的にかつ連続して勉強しましょう。それが実践練習です。
過去問演習の解答用紙も本番仕様!
あなたは、過去問演習をどんなスタイルでやっていますか? ほとんどの受験生が問題を見て考え、ノートに解答を書いて、解答を見て答え合わせをするとともに間違いを訂正するというスタイルですね。大学受験勉強の中盤まではそれでも構いませんし、過去問を回すのには効率的です。
しかしながら、少なくとも試験直前の期間には、より実戦的な過去問演習を行いましょう。つまり、解答用紙も試験本番仕様で演習を行うのです。ノートに解答を書く練習しかしていないと、試験本番で不意打ちをくらいます。試験本番では、マーク式試験は、もちろんマーク式の解答用紙で、科目によっては白紙の計算用紙を配られることもあります。また、記述式試験では、解答欄はマス目があるもの、四角で囲われているだけのもの、マス目の中に罫線が引かれているものなど、形式も大きさも様々です。
この解答用紙や計算用紙には、あらかじめ慣れておくことが必要です。罫線が引かれたノートに書くのとは勝手が全く違います。解答を書く範囲や文字の大きさ、どこにどう書こうかすら迷ってしまう受験生もいます。「それくらいなんとかなる」と思ってませんか? しかし、意外と慣れていないと違和感で気が散ってしまいます。マーク式でも、慣れていなかったり緊張状態では、マークのズレというミスが多発しています。たいていの場合が途中で気付いて修正しているようですが、その時間がもったいないですし、万が一気付かずにそのまま提出してしまうと・・・想像したくないですね。また、マークを塗りつぶすのにも少なからず時間がかかりますから、時間感覚もつけておく必要があります。
そこで、試験直前期の過去問演習では、本番仕様の解答用紙を使って実戦練習をしましょう。マーク式試験ならマーク式の解答用紙と計算用紙、記述式試験なら各大学の試験と同じものを使います。解答用紙の情報は、インターネットで知ることができますし、ダウンロードすることも出来ることが多いです。もしダウンロードできなかったとしても、自身で似たものを準備しましょう。
ストレス環境で勉強してみる!
試験本番では、想定していないストレスを感じることがあります。たとえば、周りの受験生が解答や計算式を書く音、咳払い、貧乏ゆすり、鼻をすする音、試験官が移動する姿など、意外なことが気になって集中力を削いでしまいます。とはいっても、試験中に「やめてください」とは言えませんし、こんなことで集中力を削がれてペースが狂ってしまうのはもったいないですね。
ならば、事前にこういったストレスへの耐性をつけておきましょう。結局は、試験本番では、いかに周りの環境に左右されずに本来の実力を発揮できるかという、自分との戦いなのです。
ストレスに打ち勝つ本番力をつけるためには、普段からストレス環境で勉強する練習をしておくことをオススメします。ファミレス、カフェなどは、周りが騒がしく、話の内容が気になることもあります。また、図書館や自習室は、試験本番と同様に静かにしておくべきであるがゆえに、細かいことが気になるという環境です。このように、騒がしかったり、周りが気になってしまうような環境で、あえてイヤホンをせずに勉強に取り組むことで、環境によるストレスへの耐性をつける練習をしてみましょう。
もっとも、大学受験勉強の序盤でこれをやってしまうと、勉強どころではなく勉強計画通りに進まなくてやる気がなくなってしまう恐れもありますから、いつもの勉強環境でしっかりと集中出来るようになってからチャレンジするといいでしょう。周りが気になるような環境は、はじめのうちは気が散って集中できないと思います。しかし、このストレス環境に慣れておくことによって、試験中の雑音なんて気にならない強いストレス耐性を作ることができるのです。
大学受験勉強法メディア編集部
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