- 国語
- 2016-1-19
「できる」ようにする勉強法【漢字編】
大学受験勉強では、分かるだけでなく「できる」ようにすることが重要です。ここでは、漢字をできるようにする勉強法について紹介します。
漢字の勉強はこれだ!
漢字の勉強といえば、小学校でやっていたような書き取り練習をイメージする人が多いとおもいます。しかし、読解や作文の基礎力としての漢字やことばを身につけることに着目すると、書き取り勉強だけでは不十分です。
重要なのは、文章内で使われている漢字やことばを読むことができ、その意味を理解することができるようにすることです。
多くの場合、無意識に読み方や意味を漢字の形と結びつけて記憶しています。漢字やことばを覚えられない人はそれができていません。漢字の書き取り勉強で、ただ書いているのと、意味をイメージして書いているのとでは大きく差が現れます。書いても覚えれられないというのは、ここに原因があります。
解決策として、以下の4つの勉強法が効果的です。
①意味を考えながら例文を読む
②意味を自分のことばで言い換える
③手が自然に動くまで体で覚える
④四字熟語、慣用句まで覚える
①意味を考えながら例文を読む
漢字の読みと意味を覚えるのは簡単なことです。「意味を考えながら例文を読む」これをスラスラできるようになるまで繰り返せばよいのです。読み方や意味で迷うものがあれば印をつけておきます。そして、印がついたものを繰り返し勉強しましょう。
②意味を自分のことばで言い換える
漢字やことばの意味を覚えるのに有効なのは、「自分のことばで言う」「簡単なことばで言い換える」といった勉強をすることです。これができるようになればその漢字やことばが身につきます。自分のことばで説明すると言うことはコミュニケーションの基本ですから、大学受験だけでなく、実生活でも活きてきます。
③手が自然に動くまで体で覚える
漢字の書き取り勉強は、意味から形を考えるクセをつけるのがポイントです。漢字の形が簡単なのに書けない場合は、まず意味を覚えなおします。そして、意味を言ってからその漢字を書くという勉強を繰り返します。例えば、「きびしさやはげしさをやわらげること」と言ってから「緩和」と書くような手順です。一方、漢字の形が複雑で思い出せないという場合は、とにかく繰り返して書きましょう。手が自然に動くまで繰り返して身体に覚えこませます。
④四字熟語、慣用句まで覚える
四字熟語や慣用句には、日本語的な物事の考え方が凝縮されています。四字熟語や慣用句を知っておくことによって、文章問題の内容を把握しやすくなったり、応用問題の解き方を理解しやすくなったりします。
四字熟語や慣用句についても、ことばを見て意味を言えるように練習をします。ことば→意味、意味→ことばというように双方向の変換を即答できるまで繰り返せば、他の科目の基礎力にもなります。
そして、四字熟語や慣用句を覚える上で重要なのは、なぜその意味になるのかという理由を知ることです。たとえば、「うだつが上がらない」という慣用句は、「上から押さえられていて良い立場(地位)になれない」という意味です。本来「うだつ」とは、連続して隣り合う町屋で、隣家からの火事の燃え移りを防ぐために隣家との間の屋根の上につけられた小さい防火壁のことを言います。それが、装飾的な意味に重きが置かれるようになり、自己の財力を誇示するための手段として立派なうだつが上げられる(高く造られる)ようになりました。このことから、財力がなく、うだつを上げられない状態のことを「うだつが上がらない」と慣用するようになったと言われています。
特に、ニュアンスをつかめない四字熟語や慣用句について調べてみると、覚えやすくなりますし、知的好奇心を満たす体験をして勉強が楽しくなりますね。
「できる」ようにする勉強法【漢字編】を読んだあなたは、ぜひ英熟語編も読んでみてくださいね。
大学受験勉強法メディア編集部
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