- 現代文
- 2016-2-9
現代文を読み解く3つのパターン!国語の勉強法【大学受験勉強】
大学受験勉強では、国語の勉強法で悩む受験生が多いです。ここでは、現代文を読み解く思考の3つのパターンについて紹介します。
3つのパターンで現代文を攻略!
現代文を読み解くためには、「言葉」つまり「事の端/葉(ことのは)」にどのような事実があるのか、その事実は、どのように分けられる(階層化されている)のかを見つけなければいけません。そのためには、言葉そのものではなく、「その言葉が指し示すイメージ」を理解する必要があります。つまり、文章として書かれていなくても、文章から読み取れる事実を明らかにしていくのです。
「言葉が指し示すイメージ」とはどういう者でしょう? そのポイントは、論理的思考を養うための思考の「3つのパターン」にあります。
①共通項を導き出す(公式化)
②共通項から新たな結論を導き出す(推論)
③原因と結果を導き出す(因果関係)
①共通項を導き出す(公式化)
<例文>現生鳥類は、クチバシを持つ卵生の脊椎動物であり、前肢が翼になって飛翔のための適応が顕著であるが、全ての鳥類が飛翔できるとは限らない(-a)。街中でも見かけるカラス類を含むほとんどの鳥類が翼を利用して飛翔することができる(-b)。しかし、鳥類のなかでも、ダチョウなどの平胸類(走鳥類)やペンギン類などの種は、翼が退化して飛翔することができない(-c)。
この例文をa、b、cに分けると、次のようにまとめることができます。
b.カラス類を含むほとんどの鳥類が飛翔できる(具体例)
c.ダチョウやペンギンは鳥類であるが飛翔できない(具体例)
a.全ての鳥類が飛翔できるとは限らない(共通項)
bとcから、aという「共通項」をイメージすることができます。例文では、このことを筆者が理解した上で文章を書いているため、aという共通項を書いた上で、b、cという具体例を書いているのです。このように、複数の具体例から共通の結論を導き出す方法を「帰納法」と呼びます。
②共通項から新たな結論を導き出す(推論)
三段論法を用いた最も有名な文として以下のものがあります。
a.全ての人間は死すべきものである(共通項)
b.ソクラテスは人間である(具体例)
c.ゆえにソクラテスは死すべきものである(新たな結論)
つまり、
a. A(人間)=B(死ぬ)
b. C(ソクラテス)=A(人間)
であるなら、
c. C(ソクラテス)=B(死ぬ)
という「新たな結論」が得られるのです。
この「新たな結論」は、文章中にはっきりと書かれていないことも多いのですが、それぞれの言葉の関係性からイメージすることができます。
③原因と結果を導き出す(因果関係)
「友達と遊んで、テスト勉強ができなかった」という文章について考えてみましょう。
「友達と遊んだ」(原因)
「テスト勉強ができなかった」(結果)
というつながりは簡単にわかりますね。
さらに、「友達と遊んだ」という行為も、何かの「結果」になり得ます。たとえば、「現実逃避したかった」「遊びに誘われた」という事実があったとします。
「現実逃避したかった」(原因1)
「遊びに誘われた」(原因2)
「友達と遊んだ」(結果)
というつながりになります。原因となる出来事は結果よりも前の時点で起きているため、時間軸で事実を見ていくと因果関係を捕まえやすいですね。
大学受験勉強法メディア編集部
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