- 現代文
- 2016-1-20
小説対策!心情把握を的確に①
ここでは、現代文の小説対策についてお話します。
小説対策!
みなさん、現代文の小説はどのような対策をしていますか?とりあえず、作者になりきって、なんとなく解いているという方も多いのではないでしょうか。しかし、そういった人の多くは現代文の点数が安定せず、「小説の対策は?」と聞かれても、「本を読めばいい」とか、「作者の気持ちになればいい」ということを言います。また、小説が苦手ではない人でも、小説は対策方法が分からないという方も多いです。特に、論説文に比べて、小説は論理的に読むことが難しいという理由から、小説に対して十分な対策をしていないという人が大勢います。そこで、ここでは現代文の中の小説対策、特に登場人物の心情把握を正確かつ的確に行う方法について説明していきたいと思います。
小説は、論説と違い読みやすい文章であることが多いですが、すらすら読めてしまう分、問題文を正確に理解することケースが非常に難しくなってしまいます。そのため、小説では論説文よりもより強く意識して論理的に読むことが重要になってきます。普段読んでいる小説の場合ですと、読者それぞれの感性で読み進めていけばいいのですが、入試問題というのは採点を客観的に行わなければなりません。つまり、論理的に考えれば必ずその答えに辿り着けるということが必要になります。特に記号で答えるセンター試験の問題は、答えを一つに決めなければならないので、より根拠を持って解答を選択する必要があります。そこでまず、問題文の概要を把握したいときにおすすめなのが「タイトル」と「導入文」です。ときにタイトルというのは答えを導くための大きなヒントになることがあります。直接タイトルを聞く問題や、逆にタイトルをわざと隠した問題もあるくらい、タイトルは全体を把握する上で非常に重要になってきます。次に導入文は、問題文の前に書いてあった文章の要約になります。つまり、この文章の流れが短くまとまっているということになります。これは、本文の登場人物や状況を理解する上で非常に重要で、タイトルと同様、問題の答えに直結することもあります。これはタイトルと異なり、省くことは基本的にない(問題文が冒頭から始まる場合は除く)ので、使わない手はありません。これらを理解した上で、本文を読み進めていくと、小説の心情理解に必要な人物関係や状況を把握しやすくなります。
前のテーマで、全体の流れを把握するコツを述べました。このテーマでは、小説文をより細かく読むうえで必要なことについて説明したいと思います。小説文の場合ですと、会話文の前後には感情表現が多いので、そこに注目して感情の移り変わりをとらえることが重要になります。このような小説を読むテクニックは様々あります。もちろん、このテクニックは小説文の内容を早くかつ正確にとらえる上で、非常に役立つものだと思います。しかし、感情表現が慣用句などの特殊な言い回しを使っているような場合もあり、その単語を知らなければ答えに辿り着けなかったり、はたまた誤った解釈をしてしまう可能性もありえます。また、小説文の問題では、そういった語彙力など基礎的な部分を問う問題もよく見られます。以上のことからもわかるように、テクニックも小説文を早く理解することために重要なことの一つです。しかし、それらのテクニックを上手に使うためには語彙力など基本をしっかり押さえる力、総合力が大事になってきます。そこで、おすすめなのが、重要な語彙を集めた問題や受験サプリの現代文の解説動画を何度も何度も反復し、思考回路を頭に定着させることです。そうすることで総合力は確実なものとなり、安定した基礎力が身に付き、飛躍的に問題文の理解が進むことになるでしょう。
記号問題を解くときにみなさんはどうやって解いているでしょうか。本文を一読した後、問1から順に自分の記憶だけで解いたり、本文を読みながら、問題を解いたりと、解法は様々だと思います。たしかに、これらの方法は時間に制限があるときなどには仕方ないですが、時間に余裕があるときは避けた方が良いでしょう。というのも、前者の場合だと、記憶では論理関係やその時の細かい心情まで記憶していないことがあります。一方、後者の場合だと、全体を把握しないで、流れで問題を解くので、全体の状況を踏まえた問題だと間違える可能性が高くなります。そこでおすすめの解答方法は、本文を読む前に、どんな設問かを把握してから本文を読み、その後、設問該当箇所の文章を読むことです。これにより、全体の流れと細部の情報を踏まえた上で解答が出来るので、より高い正答率で正解することが可能になります。
大学受験勉強法メディア編集部
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