- 大学受験対策
- 2016-1-27
心理特性を生かした学習効果の向上!「慎重性」【大学受験勉強法】
受験生にはさまざまなタイプの人がいます。そして、大学受験勉強の学習効果を向上させるためには、タイプ別に大学受験勉強法を考える必要があります。ここでは、慎重性という心理特性を生かした学習効果の向上について紹介します。
受験生の中には、自発的に勉強を進められる人がいる一方で、誰かに管理してもらわなければ勉強できない人もいます。また、学力レベルは高いのに自信を持てない受験生がいるかと思えば、基礎レベルの勉強しかしていないのに合格できたかのような自信過剰な受験生もいます。
受験生の心理特性はさまざまですよね。そして、「心理特性」によって「勉強の進み具合」や「理解の深さ」が変わってきます。学習効果に影響する心理特性には、「慎重性」と「行動力」があります。あなたは「慎重な人」ですか?「行動力のある人」ですか?
・慎重性(注意深さ、疑り深さ)
・行動力(やる気の高さ 外向性)
ここではまず、「慎重性」についてお話しします。
慎重性!
慎重性が高い人は、物事を鵜呑みにしない性格で理解を重視するため、伸びる要素が高いです。高い分析力も持っています。ただし、慎重性が高すぎると、考える時間が長くなり、なかなか勉強が先に進まないという欠点もあります。
たとえば、大学受験の英語の基礎となる参考書『くもんの中学英文法』(くもん出版)の学習時間は、40時間が目安です。英文法の基礎力が足りない人でも、40時間もあればたいてい1冊やり終えることができます。もし、この『くもんの中学英文法』に100時間かけたという人がいたらどう思いますか?受験生が『くもんの中学英文法』を100時間かけたというのは、単に遅いのではなく、「物事を慎重に考えすぎる」「理解の設定基準が高すぎる」ため、次に移るタイミングを見失っていたのです。他にも、一つの英単語を、掲載されている意味だけ覚えればいいところを、全て調べておかないと心配になるため、英単語が出てくるたびに辞書で調べてしまうことでも先に進むのが遅くなってしまいますね。
ですから、慎重性が高すぎる人は、あまり深く考え過ぎずに、「少し早いかな?」「だいたい理解できたかな」という状態で先に進む意識を持って勉強をしてみてください。不安になるかもしれませんが、「慎重性」が高い人は、そもそも「分析力」が高いので、だいたい程度でも必要十分に「理解」できているものです。
慎重性が高すぎる人は、勉強のテンポをつかむために、時間の目安が載っている参考書や問題集を使うか、今使っている参考書や問題集の時間の目安をインターネットで調べてから取り組んでみるといいですね。
反対に、「慎重性」が低い人は、どんどん次のステップに進もうとします。勉強のテンポは良いのですが、「理解」を軽視する傾向にあり、実際には完全に理解できていないのに理解した気になっているだけの人が多いです。このタイプの人は、同じ参考書を繰り返しやることで、新たな気付きを体験して慎重性の重要さを意識する必要が有ります。繰り返しやることで理解を深め、どのくらいの理解度までやる必要があるのかという感覚を身につけましょう。
大学受験勉強法メディア編集部
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